
派遣で働いた期間の職務経歴書の書き方

職務経歴書とは、転職活動をするときに一般的に使われる応募書類の一種です。履歴書とセットで求められることが多いのですが、「経験不問」の場合には提出不要なケースもあります。
職務経歴書には必ず、これまでの経験やスキルについての具体的に記載します。
履歴書の職歴欄で記入するのは「いつからいつまでどの会社に在籍していたか」という事実と年月のみですが職務経歴書の場合、それまでに経験した仕事(実務経験)の記載だけでなく、志望動機や自己PRなど、自由に記載できます。特に決められたフォーマットはありませんが、手書きが多い履歴書と違い、PCで入力したものが多数です。
どんな内容を書くときも、アピールしたいポイントを整理し、相手に伝わりやすいようにまとめる必要があります。メリハリなく、だらだらと勤務先や仕事内容を並べていくだけでは、せっかく積んできた経験も魅力的に捉えてもらえません。職務能力や熱意が伝わらないのは、もったいないことです。
スタッフサービスグループでは、一人ひとりの経歴をまとめ、経験やスキルの棚卸しをサポートする「キャリアカード」の作成を通じて、職務経歴書作成のサポートも行っています。
派遣スタッフならではの「職務経歴書を書くときの悩み」

「子どもが小さいうちは時間の融通が利く派遣スタッフとして働いてきたけれど、そろそろ正社員として働きたい。派遣だった期間の経歴をどうまとめたらいいんだろう?」
先輩派遣スタッフのみなさんからこれまで寄せられた、「職務経歴書を書くときのお悩み」についてご紹介します。
・短期間の契約が多く、職歴が多いのは不利?
派遣のお仕事には、そもそも契約期間が短めに設定されたお仕事もあります。
また、同じ派遣会社から次々に仕事が紹介されるような方であれば、それまでのお仕事の内容が評価されているからだと納得いただけます。
・事務、受付、秘書、コールセンターなど経験がバラバラなのは不利?
勤務地や勤務時間などを優先してワーク・ライフ・バランス重視で働かれている先輩派遣スタッフはたくさんいらっしゃいます。いずれの職場でも発揮した能力、例えばコミュニケーション能力であったり、職場で必要な知識の習得が素早くできたりすることなどをPRすることは十分可能です。
・ブランク期間が長いのは不利?
出産や子育て、介護、海外赴任同行など、ブランク期間が長かった方がお仕事に復帰する際派遣を選ばれるケースは非常にたくさんあります。おひとりずつキャリアの棚卸しをし、これからのご希望を伺ってお仕事をご紹介するため、ブランクが長かった方でも派遣スタッフを経て正社員採用に至るケースも珍しくありません。
派遣で働いていた方の職務経歴書書き方例
職務経歴書
2019年4月1日現在 鈴木 愛
【職務経歴 概要】
2005年3月〇〇短期大学〇〇学科卒業後、株式会社××営業部営業サポート課配属。3年間、総勢10名の営業チームのサポート対応を経験しました。
顧客との電話・メールでのお問い合わせ対応をはじめ、各種データ作成、伝票起票などを担当。2008年6月に退職後、出産を経て2010年後に株式会社スタッフサービスで派遣スタッフとして従事開始。これまで営業事務・経理事務・受付業務に携わってきました。
【職務経歴】
2010年12月 | 株式会社スタッフサービスに登録し、一般事務研修、簿記会計研修を修了 |
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2011年3月 | 派遣スタッフとして株式会社○○商事、事務部門に勤務 |
【事業概要】
◎◎自動車の関連会社として、管理業務を担当
【職務内容】
主に◎◎自動車の担当者と打ちあわせをしながら、製作物に必要な素材の管理、各部門のスケジュール調整を6人グループのリーダーとして担当。
【実績】
新作の●●に関するパンフレットを製作。▲▲モーターショーで約2,000部を配布したほか、一部は翻訳してヨーロッパでも配布。
~中略~
【活かせる経験・知識】
これまで、さまざまな職場の事務を経験してまいりました。それぞれの現場で打ち合わせをしながら管理をしてきたため、部署間での意見調整と、円滑にコミュニケーションをとることが得意です。また、在庫管理の経験などから、全体の流れを把握して、順序や、具体的なフローを考えながら業務を進めることができます。また海外部署との連携経験もあり、電話応対やメール返信などの基礎的なビジネス英語であれば使用可能です。
【資格】
TOEIC 680点
普通自動車免許
【自己PR】
自己PRでは、今までのあなたのキャリアを次のステップでどのように活かしたいか、採用担当者に伝わるように記入しましょう!
フォーマットがない職務経歴書をはじめて書くときは、だれでもどう書けばいいか悩んでしまうものです。どんな小さなことでも、スタッフサービスにお気軽にご相談くださいね!
※当コラムに掲載されている情報は2019年2月時点のものです。
- ライター:沼田絵美
- 求人広告代理店で法人営業経験後、出産で退職。現在はフリーランスライター&キャリアコンサルタント&5店舗のサービス業経営者の妻、3足の草鞋を履いて仕事中の個人事業主。