派遣の契約満了とは? 契約が終わったらどうなるの?

派遣の契約満了とは?  契約が終わったらどうなるの?

派遣契約満了の時期が近づいてくると、次の職場やこれからのキャリアについて検討しなければならない方もいらっしゃるかと思います。本記事では、契約終了前後の動き方や選択肢について解説していきます。

契約開始~満了までのスケジュール

派遣の契約満了とは?  契約が終わったらどうなるの?_1

はじめに雇用契約について説明します。
正社員やパート、アルバイトの場合、雇用契約は企業との直接雇用ですが、派遣社員は人材派遣会社に登録し、人材派遣会社(派遣元)から仕事を依頼されて派遣先企業へ就業する働き方で、人材派遣会社(派遣元)と雇用契約を締結することになります。

人材派遣会社へ登録
・登録会の予約をして登録会に参加(自宅で簡単にできるWEB登録が用意されている派遣会社もあります)
・履歴書、職務経歴書の記入
・簡単なスキルチェック
・希望職種や具体的な条件・要望などを伝える

その後、希望条件のお仕事が見つかれば人材派遣会社からお仕事の案内があります。そして派遣先企業のお仕事詳細や勤務時間などの労働条件を確認し、必要に応じて案内された派遣先企業へ人材派遣会社のコーディネーター、又は担当営業と同行し、実際に働く職場の環境などを確認します。(案内されたお仕事が、希望条件にあっていない場合は断ることもできます。)

・参考記事 派遣の顔合わせとは?具体的に何をするの?
https://www.staffservice.co.jp/job/column/detail_103.html

案内されたお仕事について労働条件などに合意したら派遣社員として派遣先企業で就業がスタートします。ちなみに最初の雇用契約はおおよそ2か月から半年の期間であることが多いようです。
また雇用契約期間が経過し、継続して働く場合は契約を更新延長して引き続き就業することになります。派遣社員、人材派遣会社のどちらか一方が契約を終了とした場合、雇用契約は契約最終日をもって終了し、契約満了となります。

契約満了になるとどうなる?

契約満了になると派遣就業も終了するので、新たな就業先を見つける必要があります。人材派遣会社のコーディネーターと希望条件や将来に向けたキャリアイメージなどを相談しながらお仕事探しを始めるとよいでしょう。
また、人材派遣会社によっては派遣社員のスキルアップを向上するため、また資格を取得することができる教育訓練などの制度がある場合があります。それらを受講しスキルアップすることで、より多くの派遣先を紹介してもらえるチャンスにも恵まれます。自分の仕事に関係するスキルアップや資格取得は、とても効果的で、自らの成長にもつながるため、仕事の幅も広がりを見せることが可能となり、メリットは大きいでしょう。

・参考記事 派遣会社の研修は無料!?お得にスキルアップしたい人は要チェック!
https://www.staffservice.co.jp/job/column/detail_011.html

もし仕事が決まらなかったら?

派遣の契約満了とは?  契約が終わったらどうなるの?_3

契約が満了後も引続き派遣社員として就業することを希望していても、なかなか次の就業先が決まらず、失業状態になることもあります。その時の受け皿として用意されているのが失業等給付、いわゆる失業保険です。失業保険は正社員だけが受け取れるものではなく、派遣社員や契約社員、パートやアルバイトでも受給することが出来、職を失い、働く意思はあるにもかかわらず、新たな仕事に就けない場合に助けとなるものです。
ただし、失業保険を受給するには雇用保険に加入していることが前提となります。そして失業保険に加入するには、2つの条件が満たす必要があります。

・1か月(31日以上)の雇用が見込まれている

・1週間の所定労働時間が20時間以上であること

正社員の場合は勤務先の企業が雇用保険の加入手続きをしていますが、派遣社員の場合は人材派遣会社で加入手続きをしています。

失業保険の給付に関しては、離職理由と派遣社員の申し出内容をふまえ、ハローワークが決定します。希望する場合には人材派遣会社に連絡をして失業保険を受け取る旨を説明して「離職票」を作成してもらいます。
その後、人材派遣会社より自宅に離職票が郵送されてきます。その離職票をもってハローワークにご自身で手続きを進めていきます。

・参考記事 派遣の離職票交付のあれこれ
https://www.staffservice.co.jp/job/column/detail_014.html

同じ職場で長く働くためには?

労働者派遣法によって同一の派遣社員が一つの組織単位で継続して就業できる期間が3年とされていますので、必然的に派遣社員としての就業は最長でも3年で終了となります。
ただ、同じ事業所で3年間派遣社員として働き続けた場合には、労働者派遣法改正法の施行に基づいて、人材派遣会社に就業を継続することを依頼できることもあります。
ここでは基本的ないくつか方法をご説明いたします。

① 人材派遣会社から派遣先へ直接雇用(正社員)の依頼をすることができます。これは、正社員への道が開け働けるチャンスを手に入ることとなります。
ただ正社員になるためには派遣先と派遣社員側の同意が必須であること、また必ずしも正社員としての受け皿があるわけではなく、契約社員やアルバイト、パートとしての雇用形態になる可能性があることを知っておく必要があります。

② 同じ派遣先でまた別の部署に異動するという方法もあります。同じ派遣先でも別の部署に異動することが可能であれば、引続き働くことが可能となります。

③ 派遣社員として働きつつ、正社員や契約社員を目指すことができる紹介予定派遣もあります。決められた派遣期間内(最長6ヶ月)を企業と合意すれば社員になり、長期的に働くことが可能です。

契約満了となると不安が大きくなってしまいがちですが、新たなキャリア形成の選択肢が増えたと考えて、いろんな可能性を模索してみましょう。

※当コラムに掲載されている情報は2018年9月時点のものです。
ライター:岡部弥生(おかべ やよい)
キャリアカウンセラー

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